2011年03月06日 (日) | EDIT |

著 者: 今野敏
出版年: 2006年
出版社: 文藝春秋
元KGBのスパイ、ヴィクトル・タケオビッチ・オキタは、日本での事件の後、元マフィアの情婦であったエレーナを連れてロシアを離れていた。エレーナを娘のように思うヴィクトルは、ロシアに戻った後も彼女を同じ部屋に住まわせ、穏やかな日常を過ごしていた。そんなある日、KGB時代の同僚マレンコフに再会し、彼が経営する警備会社に誘われてボディガードとして働くことになる。ヴィクトルは貿易商ペデルスキーのボディガード兼通訳として、1週間ほど日本に滞在する。しかし、ペデルスキーが会談した外務省職員・河中が、2人の帰国後不審な死を遂げたため、以前ヴィクトルが起こした事件を知る警視庁公安部の倉島達夫は、ヴィクトルがこの件に関わっているのではないかと調査を始めるが―――――
もう随分前に読んだんだけど、すっかり後回しに…
「曙光の街」の続編。ヴィクトルのその後が描かれています。これも以前読んだんだけど忘れちゃったので再読。
ヴィクトルはぬるい平和が許せないというか、銃を持っている生活が生き生きする人なので、警備会社でボディガードをしているという平和な状況に違和感を覚えてしまう。危険な状態に身を置いていないと生きている気がしない、「ハート・ロッカー」のジェームズと同じだなあ。幸せにはなれないね…
結局マレンコフが死んでしまうので、警備会社は倒産してしまうんだろうし、ヴィクトルの今後は明るくないな。警備会社の経営が出来る気はしないし、オギエンコの跡を継ぐならともかく、ヴィクトルはマフィアにはなれないでしょう。マフィアをやるには情が深すぎる。
エレーナは職場で「年の離れた彼氏」とヴィクトルの話をしているので、おそらく恋愛感情はあるのではないかと思うんだけど、ヴィクトルは恋愛感情はなさそうだし…そういう意味でもいずれ破綻が来るような。
倉島は、前回とはだいぶ変わったなという感じはしたけど、ロシアでの話がメインなので、うーん、彼は今回何をしたんだろうという感じがする。
アクション部分も、最後のハーロフスクのダーチャでの銃撃戦しか印象に残っていないなぁ…
評価:★★☆(2.5)
前作と同じく、もちろんつまらなくはないんだけど…どっちかというと、前作の方がまだ面白かったかなー。
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結局マレンコフが死んでしまうので、警備会社は倒産してしまうんだろうし、ヴィクトルの今後は明るくないな。警備会社の経営が出来る気はしないし、オギエンコの跡を継ぐならともかく、ヴィクトルはマフィアにはなれないでしょう。マフィアをやるには情が深すぎる。
エレーナは職場で「年の離れた彼氏」とヴィクトルの話をしているので、おそらく恋愛感情はあるのではないかと思うんだけど、ヴィクトルは恋愛感情はなさそうだし…そういう意味でもいずれ破綻が来るような。
倉島は、前回とはだいぶ変わったなという感じはしたけど、ロシアでの話がメインなので、うーん、彼は今回何をしたんだろうという感じがする。
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2011年04月14日(木) 01:59:45 | 粋な提案
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