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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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ルパンの消息 
2006年05月07日 (日) | EDIT |
ルパンの消息ルパンの消息
著  者: 横山秀夫
出版年: 2005年
出版社: カッパノベルススペシャル/講談社

平成2年の冬。忘年会の途中で、所轄の後閑署長の元にある情報がもたらされた。15年前に起こった、ある高校の女教師、嶺舞子が自殺した案件が、実は殺人事件で、しかも、その日の午前0時で時効が成立するという。情報には、その殺人には「ルパン作戦」とその実行者である男子生徒、喜多芳夫、竜見譲二郎、橘宗一の3人の名前が挙げられていた。事件の参考人として、今は平凡なサラリーマンとなっている喜多がまず呼ばれ、追及を受ける。昔は不良学生だったという喜多の口から、「ルパン作戦」なる試験問題窃盗事件の裏が語られていくにつれ、当時の状況と、複雑に絡み合う人間関係が次第に明らかになる。そして、時効である午前0時は刻々と迫ってきていた―――――


第9回サントリーミステリー大賞の佳作受賞作です。単行本化されていなくて、15年経ってようやく日の目を見たとのこと。
最近聞かないなと思っていたのだけど、サントリーミステリー大賞って、2003年に休止されたんだね。
宮部みゆきの「R.P.G.」みたいに、ほとんどが、警察の取調室で容疑者の供述で話が進められます。
「『昭和』という時代が匂い立つミステリ」とアオリが付いているのも分かるくらい、ちょっとノスタルジックな気分に浸れます。“ルパン作戦”を実行したのが、3億円事件の時効成立時(昭和50年)なので、もちろん意図的に古くささを出しているのでしょう。(ルパン作戦という名前自体が既に古くさいか… (^_^;) )

事件の真相は、ちょっと強引かなと思わなくもないけど…。特に、3億円事件の犯人の動機とか。
このストーリーを元にして、「第三の時効」のヒントを得たのかな?とか想像出来て、そこそこ楽しめました。

評価:★★☆(2.5)
無難です。でも、処女作と考えると、いい出来じゃない?


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:横山秀夫 サントリーミステリー大賞 
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COMMENT
この記事へのコメント
好きな作家です。
作者が小説家として踏み出すきっかけになった小説らしいですが、
面白かったです。というかサイン会で買った本ですので特別な思いがあります。なんというか腰が低いが大きい(身長も)人でした。
2008年08月09日(土) 09:31 |   | ワトソン #-[ EDIT]
ワトソンさん
こちらにもコメントありがとうございますv-344

サイン会に行かれたのですか!
ファンなんですねー

設定が古いなーって印象が強いんだけど、
でもこれで処女作ならすごいですよね。
2008年08月09日(土) 19:37 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
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