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コールドゲーム 
2006年06月29日 (木) | EDIT |
コールドゲームコールドゲーム
著  者: 荻原浩
出版年: 2005年
出版社: 新潮文庫/新潮社

高3の夏。渡辺光也の所属する高校の野球部は甲子園を夢見る前にあっさりと負け、光也は野球部を引退した。ある日、光也は、幼なじみの山岸亮太に2ヶ月ぶりに呼び出されて、中2の時のクラスメイトが次々と不審な事故に見舞われているという、妙なことを聞かされる。植村弘樹はコンビニで通り魔に襲われて鎖骨を骨折し、全治4ヶ月。神野葵は中傷ビラをばらまかれる。どちらも、不気味な犯行予告のようなメールが届いていた。弘樹は犯人はトロ吉に違いないと主張する。トロ吉こと廣吉剛史は、中2の時、クラスでいじめを受けていた。担任である野口でさえも廣吉をやり玉に挙げる始末。光也自身はいじめには積極的に加わっていなかったものの、見て見ぬ振りをしていたという負い目があった。光也と亮太、そして清水群平も加わった“北中防衛隊”は、トロ吉を探し出して復讐を止めさせようと夜の街の見回りを続ける。トロ吉の影を見たりはするものの、なかなか本人を捕まえることは出来ず、そしてある日、ついに事件は起きる―――――


明日の記憶」の原作者ということで、ヘー太さんのオススメでしたので読んでみました。荻原浩は初挑戦です。
ちょうど「隣人13号」を観たところだったので、偶然同じテーマが続いちゃった。
隣人13号」では、虐めた相手しか出てこないけれど、この作品では、直接虐めてはいないけれど、それを見ていて何もしなかった人が出てくる。主人公光也が、その“見ていたけど何もしなかった”人。だから悪くないのかと言ったら、そうではない。見ているだけも、確かに罪はある。でも、もしかばったら自分に降りかかってくるかもと思うと、動けないのが現実だよね。トロ吉はそんな光也を責めるけれど、無理だよなぁ。

わたしは見ていただけの側と虐められた側と、両方を経験している。虐められたとは言っても嫌がらせとかシカト程度で、地味?に反撃してたし、結果的に美味しいところをもらったりもしたので、今思えば、まぁそんなこともあったわな程度。いじめを端で見ていた時、実は本人を呼びだして「みんなに無視されているのはアナタが○○だからだよ。○○なところを直せばいいんじゃない?」なんて言ったりしたことがある。今考えるとホント無茶だな。その子はありがとうと言ってくれたので、まだ良かったけど…

トロ吉は自分の辛さを内に向け、そしてひたすら復讐計画を練り続ける。それに対して光也は思う。
確かに自分は何も出来なかった。だけど、出来るのに何もしなかったのはお前も同じだ。自分のことを救えるのは自分だけだ、と。
自分を救えるのは自分だけ。そのことにトロ吉が気付いていたら、たぶん彼は死なずに済んだんだろう。復讐計画を練り続けるような生活を送らずに済んだのかも知れない…

隣人13号」では、赤井に謝られて13号は消滅した。もし亮太が、トロ吉を捕まえて謝っていたら、どうなったんだろう? 救われたかな?

自分を救えるのは自分だけ。いじめに限らず、何だってそうだよね。

評価:★★★★(4.0)
結構面白かった。ラストはちょっと余計だったかなとも思うけど…


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:荻原浩 
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