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赤朽葉家の伝説 
2008年08月31日 (日) | EDIT |
赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
著  者: 桜庭一樹
出版年: 2006年
出版社: 東京創元社

造船業を営む“下の黒”こと黒菱家と製鉄業を営む“上の赤”こと赤朽葉家が勢力を二分する、鳥取県西部の紅緑村。山脈の奥に隠れ住むと言われる種族“辺境の人”に置き去りにされた子、万葉は、村の若夫婦に拾われ他の子供たちと変わらずに育てられたが、未来を幻視する不思議な能力を持っていた。やがて万葉は長じると、赤朽葉家当主・康幸の妻タツに気に入られて赤朽葉家に輿入れし、その不思議な能力から“千里眼奥様”と呼ばれるようになる。万葉は心優しい長男・泪、山陰一の不良少女と呼ばれるようになる長女・毛毬、アイドルを夢見る次女・鞄、そして末っ子の次男・孤独と、夫曜司の愛人の子、百代を引き取り育てていた。時代は高度経済成長期を経て、バブル景気、そして崩壊と移り変わっていく―――――


「このミステリーがすごい!」2008年版の2位でございます。桜庭一樹ってこの作品で初めて聞きました。第138回直木賞も獲っていますねこの方。
これミステリじゃないよね…。
赤朽葉の女三代の物語がつづられているので、歴史物というには軽いけど、大河物というか、そういうジャンルなのではないでしょうか。読みにくいわけじゃないけど、ミステリと思って読んでいたので拍子抜けした。それで、ああ赤朽葉家の歴史を書いた話なのねと思っていたら、瞳子の時代になってからとってつけたようなミステリ設定が出てきて、大層萎えました。

不思議な力を持つ万葉、丙午に生まれ、山陰一の不良少女の過去を持ち少女漫画家として名を馳せたその娘・毛毬、毛毬の娘だが至って普通の娘、瞳子の三代に渡って紡がれていて、万葉時代は面白いんだけど、毛毬はまぁ普通。世の中も色々起こった時代だったので読めないこともないけど、孫の瞳子時代が一番つまらない。これって「警官の血」もそうだな…
毛毬の時代もちょっとなあ。地方で名を馳せた不良少女が、漫画家に転身って… (;・∀・) そりゃ全くあり得ないとは言わないけど、ちょっと無茶だろと思いました。

評価:★(1.0)
そもそも、これをミステリというのが間違っていると思うのですが。ミステリと思って読まなければ、まぁ普通に読めます。が、面白くはなかったかな。万葉の時代で通してくれれば面白かったと思うんだけど…


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THEMA:このミス
GENRE:小説・文学
TAG:桜庭一樹 「このミステリーがすごい!」2008年版 
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